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大連はいま マイナス21度2010年12月16日

 TalkChinaの老師によれば、北京はマイナス11度らしいが、4日ぶりに老婆に電話したら大連はなんとー21度だという。部屋の中は14度ぐらいで、雪だるまを作ったりして宝宝も元気にしているらしい。その話を聞いていて数年前結婚式のため私も老婆の実家へ一晩泊ったことを思い出した。中国ではこうやって嫁の自宅で泊まることが一般的らしいが、なんとそんな大事な日なのに、あまりの寒さと暗闇に耐えかねてキレそうになったのだ。たしか、大連の役所で結婚手帳を作った夜、異国の地で、わたしはその極寒と暗黒のなかでもがいていた。住宅街にネオンはないにしても、日本ならば普通街灯があったり、部屋の小さなライトの明かりがあって夜でも辺りはぼんやりと見える。ところが、老婆の実家やその周辺は暗黒だった。それでずっと私は恐怖を覚えていた。寝るところは、リビングも何もかも兼ねる場所で、高床式のオンドルみたいになって床暖房風になっている。私は大切な婿として一番暖かいところに寝かされたのだが、逆にそれが熱すぎて眠れず場所を変わることになったりして私の不機嫌はなおさら大きくなったのだ。
 そんなことを思い出すと、宝宝は不快なく寝ているだろうかと本人に聞いてみたい気がするが、滞在中特に問題もなく、とても元気に育っているようでなによりだ。老婆のお母さんといるから、きっと大丈夫だろう。水道なし、ガスなし、トイレ下水道・浄化槽なし、ネットなしのインフラ設備を欠いた住居環境でもああやって老婆もちゃんと生活してきたのを見ると人間の逞しさや偉大さを感じざるを得ない。