ウォと中国人妻とハイズ

　日曜日母親から短い電話が３度もあった。話の内容は、私が以前老婆と宝宝を実家へ送って自動車免許を取らせることについての母なりの意見や危惧することを話したかったみたいだ。ひさびさにこうやって親と電話で話すだけでも普段近くにいないだけなおさらうれしい気分である。電話の後ろから父親の声も声も聞こえたし、３人で会話した感じだった。車の免許の話と違って、宝宝をまだ私の方の親には見せていないので３月か２月か、いや４月でもいいし、正月はちょっともうチケットも取りにくいし人も多いから、正月明けにということで、３月下旬には一度３人で九州へいざ帰省予定である。久々に会うと親がなんと小さくみえることか、父親もいろいろあったけど、いまは何とか母といっしょに暮らしているし、宝宝を入れて孫は５人もできたし、来年３月は宝宝を抱っこさせてもっと長生きしてもらおう。

　そういえば、同じ日にＮＨＫで無縁社会や無縁仏についてのドキュメンタリーをやっていたなかで、印象的だったシーンがあった。業者に死んだあとの世話をしてもらう契約をした７８歳のじいさんに「息子さんや娘さんに会いたくないですか？」という取材班の質問に対して、「私はそんな女々しい男ではありません！１０年間音信不通にしています」って言ってるのをみてなんと時代錯誤な戯言をと思いつつも、今の日本がこれほどまでに無縁社会になってしまった現状を表してもいるのかと思うと苛立ちと寂しさを感じた。