ウォと中国人妻とハイズ

　夏風邪の症状である「手足口病」に宝宝はかかってしまって傍からみるとなんとも痛ましいほどにぶつぶつができてかわしそうに思うのだが、見た目ほどはかゆみや痛みはないようだ。宝宝がぶつぶつをかきむしるしぐさはほとんどみられないからである。これが「はしか」などにかかった場合はこんなに悠長に構えてはいられないに違いない。
　ちなみに、保育園は熱がなければ手足口病でぶつぶつだらけでも受け入れに問題ない。

　昨日母親から久しぶりに電話がきた。いつものように私の生活の心配をしてくれたあと、４歳児の甥の話がでた。彼は最近幼稚園に行き始めたのだがわずか２週間通園しただけで、幼稚園側から登校受け入れができない旨の通知がされたという話である。甥の担当の先生がうまく保育教育ができないということで学校側からの拒否である。話を聞いた時には耳を疑ったが、子ども側からの登校拒否ではなく、学校側からの受け入れ拒否である。こんなことがあるのか信じられないが、それほどまでに問題のある子なのだろうか。
　宝宝が生まれる前に老婆と実家に帰ったときに、甥と１度会ったことがあるがそこでは特に何も気づいた点はなかった。私の母親の話によれば、甥っ子はとてもミニカーが好きで何百個の車の名前を言えてそれで遊ぶのが大好きだそうで、４歳で字を読んだり書いたりもできるという。だから、実家に来た時などはとてもいい子で、どこに問題があって、幼稚園が入園を断ってくるのか、両親や祖父母には理解できないということらしい。
電話でその話を聞いて、私はある意味、知的には問題ないのだが、発達障害の一種であるアスペルガーの可能性があるかもしれないと思った。大学通信教育でかじった知識だけど、他人の気持ちが理解できず集団生活ができない、何かとても一人遊びが好きで友達をつくることができない、そういう子はいまどきたくさんいそうだけど、こういう症状が極端に顕著に出ている子は入園が断れるということなのだろうか？専門医の診断は受けたのかどうかは知らないが、幼稚園の担任が面倒見切れないといって匙を投げるのは、よっぽどのことがない限りそんな決定には至らないと思うのだが、いまのところ真相はまだつかめない。

　わたしの妻はご存知のとおり中国人だ。なのでわたしも当然なこととして中国語をマスターしたいと常々思っている。そのために、勉強しようと教材を買うこと、集めることはやったし、TalkChinaみたいなオンライン学習にもチャレンジしてみたが、なかなかどうして続かない。飽きっぽいのが私の最たる弱点でどうしようもないといえばそれまでだが、いや、どうにかしてしゃべれるようになりたいという思いはまだ消えてはいないのだ。
　実は、私は在日ではないが、ハングルはしゃべれるようになった。２０代半ばに、以前の職場ですばらしい韓国人の友人に巡り合えて魅せられて彼らの言語と文化を勉強することになり、ソウルの延世大学にも留学したりして覚えた。教室では、ほとんど在日か、大学生か、駐在社員か、大使館関係者だった。時代も変わっていまでこそ、ＯＬ辞めてとか主婦しながら韓国へプチ留学もいるらしいが、当時わたしのような日本人はいなかった。
　ハングルをマスターしたことがわたしの一種の成功体験ではあるが、まだハングルの能力が高いレベルに到達する前に、次は英語もしゃべれるようになりたいと思い、私は日本から一番近い英語圏であるニュージーランドとオーストラリアへ渡り語学教室へ入学し、その後ＩＥＬTSで６．５を取得しオーストラリアの大学へ入学した。偶然宿泊した香港人オーナーのビジネスホテルで住み込みし、大学へ通いながらフロントでアルバイトをすることができるようになった。まだ拙い英語だったと思うが、いまと違って怖いもの知らずの「若さ」があったので、初めての英語でのアルバイト、電話応対もこなすことが出来た。
　これぐらいまでがいい感じで進んでいたような気もしたけど、このあとがうまくいかなかった。あんまり思い出したくない部分もあるので割愛するけど、その後大学は中退し、その後もオーストラリアで滞在し続けたのでいわゆる強制送還を受けてしまい、５年間の再入国が禁じられた。あれから５年は過ぎたから多分入国させてもらえると思う・・・機会があれば家族３人で行ってみたい気は少しする。それより、ハワイがいいかな？老婆は中国籍だからビザの関係がひっかかるが観光なら行けそうな気がする。それより予算の問題があるので海外旅行など考える暇はないのが本音。２年か３年か一回ぐらいは中国へ帰れればいいという感じだから、老婆がいまのパートを続けることができればひょっとして中国以外も行けるかもしれない。
　わたしはオーストラリアから日本へ戻ってこんどは中国へ目を向け始めるのだが・・・老婆との出会いはまだずっと先のことである。

５月１１日に永住許可の申請を出して先月入管から電話があった。老婆は６月から仕事を始めていたので留守電に二度入管からまた電話しますという知らせが録音されていた。その後、また電話があり入管職員との電話面談が無事に終了した。いろいろなことを質問されていた。いまのパートや私の仕事などについても詳しく質問があったようだ。いい感じで電話での話も終わったので近いうちに連絡のハガキがくるのではないかと期待している。